退職祝いにおすすめの縁起物は?贈る相手別の選び方も解説

退職祝いにおすすめの縁起物は?贈る相手別の選び方も解説

退職される上司や同僚へのプレゼント、何を贈るか迷っていませんか?

長年お世話になった方の門出には、「縁起の良い贈り物」で感謝とお祝いの気持ちを形にしたいものです。

とはいえ、
「どんな縁起物が退職祝いにふさわしいの?」
「相手に失礼にならないかな?」
と悩む方も多いでしょう。

この記事では、退職祝いに縁起物ギフトが選ばれる理由や、上司・同僚・年配の方それぞれに合ったプレゼント選びのポイントを解説します。

さらに、幸運を呼ぶおすすめ縁起物ギフト5選や、贈る際のマナー・注意点もご紹介。大切な方の新しいスタートを心から祝福できるヒントをまとめましたので、ぜひプレゼント選びの参考にしてください。

退職祝いに縁起物が選ばれる理由

まず、なぜ退職祝いの贈り物に縁起物(えんぎもの)が好まれるのでしょうか。

退職とは、長年勤めた仕事を終え新たな人生の門出に立つ節目の出来事です。お祝いの品には「これまでお疲れさま」という労いとともに、「これからの人生も幸多かれ」という願いを込めたいですよね。

縁起物のギフトは、昔から幸福や繁栄をもたらす意味を持つアイテムであり、そうした思いを形として伝えるのに最適です。
例えば、縁起物の代表格である鶴亀の置物には「長寿」の願いが込められています。また招き猫は「商売繁盛」や「金運」を招くと言われ、だるまには「困難に負けず成功をつかむ(七転び八起き)」という意味があります。

このように、伝統的な縁起物にはそれぞれ由来となる意味があり、贈る相手の幸運や健康を祈るメッセージになるのです。
さらに縁起物ギフトは、単に物を贈るだけでなく「あなたのこれからを応援しています」という気持ちを託しやすいメリットもあります。

相手にとっても、縁起の良い贈り物を受け取ることで「良い運気をもらえた」と前向きな気持ちになれるでしょう。定年退職の記念や送別会の花束に縁起の良い品を添えるのは、こうしたプラスのイメージを持って送り出したいという気持ちの表れなのです。
以上のような理由から、退職祝いには縁起物が数多く選ばれています。では実際にプレゼントを選ぶ際、どんな点に気をつければ良いのでしょうか?次の章では、贈る相手別にふさわしい退職祝いギフトの選び方を見ていきましょう。

贈る相手別に見る退職祝いギフトを選ぶポイント

退職祝いのプレゼントは、上司なのか同僚なのか、あるいは年配の方なのか、誰に送るかによって、喜ばれるギフトの傾向やマナーも変わってきます。

ここでは上司・同僚・年配者それぞれの場合に分けて、縁起物ギフトを選ぶポイントを解説します。

上司に贈る退職祝いギフトを選ぶポイント

お世話になった上司へのプレゼントには、感謝と敬意が伝わる品を選びましょう。ポイントは「品質が良く、縁起の良い意味を持つもの」です。目上の方への贈り物ではあまり安っぽい物や冗談めいた品は避け、失礼にならない格調を心がけます。
例えば定年退職を迎える上司には、胡蝶蘭(コチョウラン)など華やかで縁起の良い花が定番です。胡蝶蘭はその花言葉が「幸せが飛んでくる」という大変おめでたい意味を持ち、役職の高い方への退職祝いによく選ばれます。豪華な鉢植えを部署一同で贈れば、職場を彩る門出のプレゼントになるでしょう。
また縁起物の置物や工芸品を贈るのも上司向けにはおすすめです。たとえば金箔をあしらったタンブラーや縁起柄の陶器など、高品質で長く使える実用品に「末広がり」(発展の意味)や「六瓢箪(無病息災)」といった吉祥文様が描かれたものは、見た目にも上品で縁起が良いギフトになります。

上司の趣味嗜好をリサーチしつつ、「これからの人生が豊かになりますように」というメッセージ性のある贈り物を選びましょう。
なお、上司へ個人的に贈る場合はタイミングにも配慮が必要です。送別会の場で皆の前で渡すなら良いですが、他の人もいる中で個別のプレゼントを渡すと気を遣わせることもあります。職場で連名とは別に個人的に渡すときは、人目につかないタイミングでお渡しするといったマナーも心得ておきましょう。

同僚に贈る退職祝いギフトを選ぶポイント

親しい同僚や部下が退職する場合は、相手との関係性に合わせたカジュアルさと気持ちのバランスが大切です。同僚への退職祝いギフトでは、実用的でありながら縁起の良い意味を持つもの、あるいは職場での思い出を感じられるようなアイテムが喜ばれます。
例えば、比較的若い同僚が転職で退職する場合には新天地でも頑張ってねという応援の気持ちを込めて、「仕事運アップ」にまつわる縁起物を贈るのも良いでしょう。

デスク周りで使えるおしゃれなお守りグッズや、次の職場でも役立ちそうなアイテム(名刺入れ等)に成功祈願の意味を込めて選ぶと、前向きな門出を祝福できます。
定年ではない同僚の場合、送別会で花束や記念品を贈るケースも多いです。その際、単なる花束ではなく四葉のクローバーをあしらったブーケ縁起の良い色合いのプリザーブドフラワーなど、ひと工夫ある演出をすると印象的です。「幸運を祈っているよ」というメッセージが伝わり、仲間としての温かい気持ちが届くでしょう。
一方、長年苦楽を共にした同期や先輩への贈り物なら、思い出に残るユニークな縁起物も候補になります。例えば部署メンバーの似顔絵入りのだるまにみんなで寄せ書きをするといったサプライズは、笑いと感動を呼ぶ演出になります。カジュアルになりすぎない範囲で、相手との絆が感じられるアイデアを盛り込みましょう。

年配の方に贈る退職祝いギフトを選ぶポイント

親族や取引先など年配の方への退職祝いでは、特に健康長寿や安泰を願う縁起物が適しています。年配の方は定年退職や勇退など人生の大きな一区切りを迎えるため、「これからもお元気で」という祈りが伝わる贈り物だと喜ばれます。
定番の一つは、先述の鶴や亀のモチーフをあしらった品物です。鶴は「千年生きる」、亀は「万年生きる」とされ、どちらも長寿の象徴として知られています。

例えば蓋裏に鶴亀の蒔絵が描かれた湯呑み茶碗や、おめでたい紅白の夫婦箸セットなどは、末永い健康を願う縁起物ギフトとして年配の方に好評です。実際に使える日用品でありながら縁起柄入りという点で、日々の生活の中で贈り主の気持ちを感じてもらえるでしょう。
また、六瓢箪(むびょうたん)のデザインも人気です。六つの瓢箪は「六瓢=無病」に通じ、「無病息災」(病気をせず元気で長生き)の願いが込められています。瓢箪模様の湯吞みやプレートなど伝統工芸品のギフトは、渋好みの年配層にも喜ばれます。
このように、年配の方には体を気遣う気持ちが伝わる縁起物を選ぶのがポイントです。加えて、「長年本当にお疲れさまでした」という労いの言葉を添えたメッセージカードも忘れずに。一言添えるだけでも、目上の方への礼儀と真心がより伝わります。

おすすめ縁起物ギフト5選【退職祝いにぴったり】

それでは、退職祝いにふさわしい縁起物ギフトのおすすめ5選をご紹介します。どれも縁起の良い意味が込められており、贈る相手の幸運を願うプレゼントに最適なものばかりです。特に最初に紹介する京華クラフトの「手作り金のなる木」は、他にはない魅力を持つイチオシの逸品です。

1. 京華クラフトの「手作り金のなる木」(金運アップの縁起物)

退職祝いにぜひ検討したいユニークな縁起物ギフトが、京華クラフトのオリジナル商品「手作り金のなる木」です。名前にある「金のなる木」とは、お金が成る木=金運を呼ぶ木という意味の縁起物で、「これからも豊かに暮らせますように」という願いを込めた贈り物にぴったりです。
「金のなる木」とは本来、多肉植物のカゲツ(花月)という緑の葉が硬貨に似た観葉植物の愛称で、「一攫千金」「富をもたらす」「幸運を招く」「不老長寿」といった縁起の良い意味を持つとされています。

京華クラフトのアレンジでは、全て手作り(独自のミラクルクラフト)で、神棚用の榊リーフ(アーティフィッシャルフラワー)と金粉を用いて多肉植物風に仕上げられています。

さらに、幸福をもたらすよう四葉や五葉クローバー(自社にて生花からプリザーブド加工済み)と、京都御金神社で銭洗いされ金運の神様にお参りした五円玉がついています。
見た目も非常に華やかで、大小2本の樹を模した多肉植物風のアレンジメントに、金色のリーフやリボン、スワロフスキーなどがあしらわれています。緑とゴールドを基調としたデザインはおめでたい雰囲気があり、和室洋室問わずインテリアとして映えるのも魅力です。

プリザーブドフラワーとアーティフィシャルフラワー(造花)を組み合わせて作られているためお手入れも不要で、いつまでも美しい状態で飾っていただけます。ケース入りタイプならホコリや湿気も防げるので長期保存にも安心です。
金運アップの象徴である「金のなる木」は、退職後に新たな人生を歩む方への幸先の良い門出のプレゼントとして最適です。上司やご両親の退職祝いにはもちろん、これから起業を考えている方や趣味で第二の人生を充実させたい方にも、「福がたくさん訪れますように」とエールを送ることができます。

ユニークさと縁起の良さを兼ね備えたこの手作りギフトで、特別な退職祝いを演出してみてはいかがでしょうか。

2. 胡蝶蘭(幸せが飛んでくる花言葉を持つ鉢花)

退職祝いの定番中の定番ともいえる縁起物ギフトが胡蝶蘭(コチョウラン)です。胡蝶蘭は豪華で気品ある花姿から、お祝いシーンで贈られる花の代表格となっていますが、特に退職祝いにも広く選ばれています。

その理由は胡蝶蘭の持つ花言葉「幸福が飛んでくる」にあります。蝶が舞うような優雅な花の形から付けられたこの花言葉は、「これからも幸せが舞い込んできますように」という願いにぴったりで、まさに縁起の良い意味を持つ花なのです。
職場の上司やお世話になった先輩の退職祝いでは、同僚一同で胡蝶蘭の鉢植えを贈呈するケースがよく見られます。白い大輪の胡蝶蘭は特に「清純」「敬意」といった意味合いもあり、目上の方への贈答にふさわしい格式があります。

花束よりも鉢植えがおすすめなのは、鉢植えの蘭は花が長持ちし、「根付く=今後もしっかり根を張って生きる」という縁起の良さも感じさせるためです。たくさんの花が連なって咲く様子から、「人間関係がこれからも途切れず発展しますように」という想いを託すこともできます。
胡蝶蘭は管理が比較的簡単で、花が終わってもまた来年咲かせることも可能です。「退職後の新しい生活に彩りを添えてくれる存在になれば」という願いを込めて、お世話になった方に贈ると良いでしょう。

大きな鉢が難しければ、最近はミニ胡蝶蘭など可愛らしいサイズも人気です。女性の同僚や上司への贈り物には、ピンクや紫の胡蝶蘭も華やかで喜ばれます。
縁起物として不動の人気を誇る胡蝶蘭ですが、一点注意するなら贈るタイミングと方法です。職場に大きな蘭を持参するのが難しい場合は、事前に相手のご自宅に届くよう手配し、送別会の席では写真や電報でお知らせする方法もあります。

「幸せが飛んでくる」胡蝶蘭の花は、退職される方の門出を華やかに演出し、これまでの感謝とこれからの幸運を願う気持ちをしっかり伝えてくれるでしょう。

3. だるま(七転び八起きの精神を込めた置物)

だるま(達磨)は、日本を代表する縁起物の一つで、退職祝いのギフトにもユニークなアイデアとして選ばれています。丸い赤い姿のだるまは、倒しても起き上がることから「七転び八起き」の象徴とされ、困難に負けず目標を達成する縁起物です。

退職という人生の一区切りの後も「これからの目標に向かって頑張ってください」「いつまでもチャレンジ精神を持ち続けて」というメッセージを込めることができます。
だるまを退職祝いに贈る場合、そのアレンジ方法にも工夫が可能です。真っ赤な無地のだるまに寄せ書きをしたり、片目に「ありがとう」の文字を書き入れたりすると、世界に一つだけの記念品になります。

たとえば職場のみんなでだるまに寄せ書きをすれば、同僚からのエールが詰まった温かい贈り物になります。受け取った方は残りの片目に、新しい人生の目標が達成できた際に目を入れる楽しみも生まれます。

実際に定年退職後の趣味や夢(例えば「家庭菜園を成功させる」「日本一周旅行を実現する」など)を持っている方なら、その達成祈願としてだるまを贈るのも素敵な計らいでしょう。
最近ではカラフルでお洒落なデザインだるまや、相手の名前やメッセージを入れられるオリジナル達磨も登場しています。インテリアに馴染みやすいだるまなら、リビングや書斎に飾ってもらえますし、見るたびに贈り主の思いを感じてもらえるでしょう。

ただし目上の方に贈る際は、あまりポップ過ぎるものより伝統的な高崎だるまなど品質の良いだるまを選ぶと良いかもしれません。
「これからの人生も粘り強く、何度でもチャレンジを」と願う気持ちを込めただるまのプレゼントは、ユーモアと縁起の良さを兼ね備えた退職祝いになります。サプライズ演出にもなる縁起物ギフトとして、検討してみてはいかがでしょうか。

4. 招き猫の置物(福を招く定番の幸運アイテム)

招き猫(まねきねこ)もまた、有名な縁起物として退職祝いのギフトに取り入れられることがあります。片手を挙げて福を招く猫の置物は、「商売繁盛」「千客万来」をもたらす縁起物として江戸時代から愛されてきました。

特に右手を挙げた招き猫はお金や幸運を招くと言われ、退職後の人生に経済的な安定と幸運が続くようにとの願いを込めることができます。
会社勤めを終えた後、趣味で小商いを始める方や、新しくお店を開く予定のある方には、この招き猫の置物はまさに打ってつけです。

デスクや玄関に飾れる小ぶりの招き猫を贈れば、「これからもたくさんの福が訪れますように」というエールになります。かわいらしい猫の表情は見ているだけで和みますし、置物としてもインテリアのアクセントになります。
最近では伝統的な焼き物でできた招き猫だけでなく、モダンなデザインのものや、相手の好みに合わせた色違いの招き猫などバリエーションも豊富です。

金色の招き猫は特に金運アップの象徴として人気がありますし、還暦退職の方には赤いちゃんちゃんこと同じ赤い招き猫を贈るのもユーモアがあります。
もし招き猫だけではシンプルすぎると感じる場合は、打ち出の小槌(振ると福が出るという伝説の小槌)や、七福神の恵比寿・大黒天のミニ像など、他の縁起物フィギュアとセットにして贈るアイデアもあります。

例えば「招き猫+大判小判のミニチュア」の組み合わせは見た目にも華やかで、お金が舞い込むイメージがより伝わるでしょう。
招き猫のような縁起物置物は、親しい間柄であればジョークを交えつつ贈ることもできますし、年配の方にも違和感なく喜ばれる傾向があります。

「退職後も福々しく暮らしてね」というメッセージを乗せて、福招きの猫ちゃんに思いを託してみてはいかがでしょう。

5. 縁起柄の食器や箸(長寿や無病息災を願う実用ギフト)

最後にご紹介するのは、縁起の良い柄をあしらった実用ギフトです。具体的には、先述した鶴亀や六瓢箪などおめでたいモチーフが描かれた食器やお箸のセットが代表的です。

こうしたアイテムは日常的に使える上に、デザインに込められた意味で幸運を祈ることができるため、退職祝いの贈り物として一石二鳥の魅力があります。
例えば、有田焼や輪島塗などの高級感ある湯飲み茶碗に六瓢(むびょう)の絵柄が入ったものは、「無病息災」を願う縁起物ギフトとして人気です。

表面に鶴と亀の模様をあしらった夫婦茶碗やペアマグカップも定年退職祝いに喜ばれる一品です。「末永くお元気で」という思いが伝わるうえ、ご夫婦で使っていただける実用性があります。
また、毎日の食事で使うお箸も縁起物ギフトとして見逃せません。お箸は必ず二本一組で使うことから夫婦円満を象徴し、さらに漢字の「箸」は端と端を橋渡しすることから人と人をつなぐ縁を連想させます。

漆塗りの高級夫婦箸や名入れのできる若狭塗箸などを贈れば、「これからも良きご縁に恵まれて幸せに」というメッセージになるでしょう。特に年配の方には毎日使える良質なお箸は喜ばれますし、箸置きに結び紐など縁起の良いモチーフを組み合わせたセットならなお一層お祝い感が高まります。
このほか、扇子や置き時計などに縁起文様を入れたオリジナルギフトも考えられます。扇子は末広がり(先に行くほど広がる)ということで発展を意味し、時計は「これからの時間も充実しますように」という願いにつながります。

ただし時計は「勤勉を強いる」という捉え方をされる場合もあるため、贈る相手によって判断しましょう。より確実に縁起の良い意味を伝えるなら、やはり伝統的なおめでたい柄の器や箸が万人に受け入れられやすい贈り物です。
実用ギフトにひと工夫して縁起柄を取り入れることで、日々の生活の中で幸運と健康を祈る気持ちを感じてもらえます。退職後の暮らしに寄り添うアイテムとして、ぜひ検討してみてください。

縁起物を贈る際のマナーや注意点

縁起物ギフトは退職祝いに最適ですが、贈るにあたってのマナーや注意点もしっかり押さえておきましょう。せっかくの好意がマナー違反になってしまっては台無しです。以下に、退職祝いの品を選ぶ際や渡す際のポイントをまとめます。

1. 避けた方が良い品物に注意する

退職祝いでは縁起物が好まれる一方で、タブーとされる贈り物もあります。

代表的なものに、
靴下やスリッパがありますが、これは「足で踏みつけるもの」を贈るのは失礼とされるためです。特に目上の方へのプレゼントには避けましょう。

同様に、ハンカチも別れを連想させる(「手巾=手切れ」から縁切りにつながる)として退職祝いには不向きです。

他にも、
お茶(日本茶)は香典返しに使われることが多いためお祝いには向かない
現金は「お金に困っているのか」という誤解を招きマナー違反になり得る
筆記具(高級万年筆など)は「まだ働け」というニュアンスに取られる可能性がある
など、一般的にNGとされる品があります。

縁起物を選ぶ際も、こうしたタブーに該当しないか確認し、心配な場合は無難な物にしておくのが賢明です。

2. 熨斗(のし)や包装のマナー

退職祝いの品を渡す際は、正式には紅白の蝶結び(何度あっても良いお祝いごと用)の熨斗紙をかけます。

表書き(熨斗に書く言葉)は退職祝いの場合いくつか選択肢がありますが、一般的には「御礼」と書くことが多いです。

これは「長年お世話になった感謝」の意味を込めて贈るためで、定年退職など相手が慶事として喜んでいる場合は「御祝」でも構いません。

また、上司など目上の方に「餞別(せんべつ)」という表書きを使うのは失礼にあたるとされています。

親しい間柄であっても礼儀として熨斗を付け、「御退職御祝」や「御礼」など適切な文言で用意しましょう。包装は華美になりすぎず丁寧にし、渡す直前に包装が崩れていないか確認すると良いです。

3. 渡すタイミングと方法

退職祝いを渡す時期は、退職が正式に決まってから退職日当日までの間が一般的です。職場全体や部署で送別会(壮行会)を行う場合は、その席で皆からの贈り物として渡すのが自然でしょう。

個人で贈る場合は、最後の出勤日の終業後や退職日の挨拶の際など、区切りの良いタイミングで手渡しします。あまり早すぎると「追い出す」ような印象になりかねず、逆に退職後に自宅へ送るのは間延びした印象になりますので避けます。

どうしても会えない場合は宅配で送ることもありますが、その際はメッセージカードや手紙を添えて、直接会って伝えられない分の気持ちを補うようにしましょう。

4. 気持ちのこもったメッセージを添える

縁起物ギフトは物そのものに意味がありますが、やはり送り主からの言葉があると一層心に響きます。退職祝いにはぜひお祝いメッセージや感謝の手紙を添えましょう。

「〇〇年間お疲れさまでした」「○○さんとのご縁に恵まれ感謝しています」「これからの門出に幸多からんことをお祈り申し上げます」など、相手との関係に合わせて率直な気持ちを伝えれば十分です。

特に縁起物を贈る場合は「○○にはこんな意味があり、○○さんにピッタリだと思いました」など一言説明を書いておくと、受け取った方もその縁起物をより大切に感じてくれるでしょう。改まったお祝い状が照れくさい場合は、手書きのメッセージカードでも構いません。気持ちを言葉にして添えることがマナーでもあり、贈る側の心遣いです。
以上の点に気をつければ、縁起物ギフトはきっと喜んでもらえる退職祝いになるはずです。マナーを守りつつ、相手への思いやりをしっかり込めて贈りましょう。

感謝と幸運を形にする退職祝いのすすめ

退職祝いに縁起物のギフトを贈ることは、「感謝」と「幸運」の気持ちを目に見える形で届ける素敵な方法です。縁起物が選ばれる理由や相手別の選び方、具体的なアイデアを見てきたように、一口に退職祝いと言っても、そこには贈る人の細やかな気遣いやメッセージ性を込めるチャンスがたくさんあります。
長年頑張ってこられた方へのねぎらいと、「これからもどうぞお元気で」「新しい人生にも幸あれ」という祈りを込めた贈り物は、きっと相手の心に残ることでしょう。

胡蝶蘭に代表される華やかな花から、ユーモアの効いただるまや招き猫、そして京華クラフトの「手作り金のなる木」のようなオリジナリティあふれる開運ギフトまで、選択肢はさまざまです。大切なのは、相手のことを思い浮かべながら選ぶ時間そのものが何よりの贈り物になるということです。
ぜひ本記事でご紹介したポイントやアイデアを参考に、贈る相手にふさわしい退職祝いの品を選んでみてください。感謝の気持ちと幸運の祈りを託した縁起物ギフトは、渡すあなたにも受け取る方にも笑顔と安心感をもたらすはずです。

人生の次のステージへ踏み出す方へのエールとして、心温まる退職祝いを演出しましょう。お世話になった方とのご縁がこれからも末長く続きますように、そして贈るあなたにも幸運が巡ってきますように──そんな思いを込めて、感謝と幸運を形にする退職祝いをぜひ実践してみてください。

ブログに戻る